愛犬にとって本当に大切なこと 2
健康な食事のためには、まず「完璧な食材」を使わなければなりません。「副産物」は不要です。「副産物」とは、体に必要な栄養を含む箇所を取り除いた、その後に残ったものです。これは炭水化物であれば増量材(filler)と言われるものです。グルテンミート(Gluten Meat)、〜粉(Flour)、〜ぬか(Bran)、〜殻(Hull)で終わるような原材料名はすべてこの分類に入ります。また、「完璧な食材」であるだけでなく、「人間の食材」であり、かつ「高品質」でなければなりません。私たちが、病気の家畜(チキンやポーク)の肉、過度に加工したもの、腐ったものを食べたくはないように、ペットも食べたくないはずです。
そして、これらの脂肪分・炭水化物・タンパク質は、バランスをとるために、「多種の原料」から取らなければなりません。これらの食材はビタミンC、E、そしてローズマリー抽出物などの自然の材料でありながら保存効果のあるもので保存するべきです。キレートミネラル、消化酵素、ユッカ、アルファルファ等、他の健康食材を含むのも良いと思います。
このような高品質のペットフードを生産することができるペットフードメーカーは数多くありません。それはなぜかと言いますと、ごく簡単なことで、高品質のフードを生産するにはそれなりの費用が必要になるからです。言うまでもなく、低品質のフードは、多くの場合、健康を損なう可能性が高いでしょう。「健康を損なっている」という現れの一つで明らかなものに、肥満があるのです。
動物は、炭水化物を燃焼すると乳酸が作られます。乳酸は、乳酸塩と酸でできています。酸はpH値を下げ、脂肪分を分解する酵素をブロックしてしまいます。乳酸塩はグルコースを作り、グルコースはさらに酸を作り出します。グルコースによって作られた酸はさらにpH値を下げ、脂肪分の燃焼を減少させます。このような脂肪分の燃焼を阻止するような代謝によって、体内は炭水化物をもっと燃焼させようとし、このサイクルを繰り返します。よって、炭水化物を燃焼させるサイクルに入ってしまった動物は、必要以上に脂肪分をため込むことになります。市販のペットフードのほとんどは、炭水化物の比率が50%以上あります。ときには50%を大きく上回ります。
もちろん、動物も炭水化物を食べる必要はあります。しかし、最近のほとんどのペットフードに入っている量は、必要量を上回ってしまっています。「完璧な食材」が使われていれば、例えば、ひきトウモロコシ[Ground Corn]、米[Rice]、オートミール[Oatmeal]などが使われていれば、そのペットフードは適当なレベルのペットフードだと考えて良いでしょう。但し、原材料リストの一番目に記載されていてはいけません。また、メーカーが、炭水化物を分割してつくられる増量材を使った場合には、炭水化物の量は原材料の大部分をしめることになってしまいます。さらに、増量材を使ったフードというのは低品質の材料を使用していることになり、ペットの健康を一番には考えていないことになります。
さて、
「肥満処方のためのダイエットフード」ですが、これらは脂肪分が非常に少なく、穀類タンパク質と食物繊維を多く含むフードです。脂肪分を削って代わりに穀類と食物繊維を入れると、動物の体内システムはどうなるでしょう?・・・
低カロリーのダイエットフードの処方によって以下のような結果が見られることがあります。
○ 皮膚の状態を徐々に悪化させる。体重はあまり減らずに、皮膚が乾燥しカサつきます。
○ 長期間脂肪分の少ない食事に慣れてしまった後に、補給として脂肪分を含んだ肉やメンテナンスペットフードを与えた場合、膵炎(すいえん)という危険な病気になる可能性があります。
○ 猫では、ダイエットフードの処方による、過度の穀類によって、糖尿病もリスクの一つになります。
つまり「ダイエットフード[低脂肪・低カロリー食]の処方」は、体重減少の役割を果たしません。体重減少のためのはずのフードが、乾燥しカサついた皮膚の状態を引き起こし、健康を損ない、最終的には、逆に体重を増加してしまいます。そして、長期間、脂肪分の少ない食事を続けたことにより、脂肪分を受けつけない体質になってしまいます。
ペットの健康のためには、「何を食べているか」を見直すことが必要だと思います。健康でバランスの取れた食事ができている動物は、体重も自ずと管理できてしまいます。私たち人間も健康でバランスの取れた食事を取っていれば、私たちの理想体重を保つはずです。ペットも同じです。
本物のフードと本物の栄養、そこから本物の健康、なのです。
















